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船用STEPの商用的な応用としては、図3.2・1−3に示すような例をCommercial Strategyと題して挙げている。「STEPは最終的に企業の戦略の問題である。」という見方をすれば、真の狙いをこうした公の場に明らかにすることは難しく、また、造船に関わる個々の企業によって、あるいは造船所、船主、船級協会などといった立場によってもSTEPの狙いはそれぞれ微妙に異なるものであろう。
[3−2.1.1]J.Haenisch、“Tutorial on the STEP Ship Product Model, ”ISOSTEPMeeting,Kobe,June 1996.

3.2.2 ShipAPsの構成

船用STEPAPの全体構成は、図3.2.2−1に示すとおりである。船舶の製品モデルを表現するためには図に示されるような種々のAPが必要であるとされるが、船用STEPの規格化が承認された1993年トリノ会議では、そのうち次の4種類のAP(AP215からAP218)が優先して審議されることになり、その後、AP226が加えられて計5種類が審議されている。これら各APの概要については、3.2.3以降に記述する。
AP215.Ship Arrangements区画構成・配置等の情報
AP216.Ship Moulded Forms推進・耐航性能や排水量に関係する船型情報
Ap217:Ship Piping配管情報
AP218:Ship Structures船体構造情報
AP226:Ship’s Mechanical Systems機関システム情報
船舶の製品モデルには、この他にも、通信、ナビゲーション、戦闘システム、艤装、空調、電装、オペレーション等を考える必要があるとされている。ただし、船舶はすでに五種類のAPを審議中であり、しかもいずれも当初予定した審議日程に大幅な遅れを生じさせている現状から、APの種類を増やすことを考える以前に、少なくともまず優先した上記五種類のAPの開発・制定を急ぐべきであろう。なお、オペレーションについては、上記のAPの後開発することが考えられており、通信、ナビゲーション、戦闘システムについては、米国海軍が開発しようとしている。
[3.2.2−1]EMSA News,V.1.2,No.4,October1995.

 

 

 

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